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カフェイン除去方法とは?超臨界二酸化炭素抽出法について

超臨界二酸化炭素抽出法について
DECACO(デカコ)がカフェインを除去の方法として採用している超臨界二酸化炭素抽出法ですが、
超臨界って何?とよく聞かれます。
日常であまりなじみのない超臨界という言葉を聞くと、
多くの方が原子の核分裂反応が起きる臨界状態のことを想像し危険なイメージを持つ方もいます。
しかし超臨界とは、液体と気体の両方の特性を有する流体のことで、
私たちにとって危険な物ではなく物質を選択的に抽出できる優れた技術で身近なものにも使用されています。
アロマや香水の原料となる植物から香料となる物質を抽出したり、サプリメントの原料である食品から機能性の有用物を取り出したりと、様々なものに使われています。
超臨界状態について
超臨界流体で物質を抽出するためには超臨界状態という
液化しない高密度の気体のような状態を化学的に作り出すことが必要です。
それには温度と圧力が深く関係しています。
物質は温度と圧力によって、個体、液体、気体の三態をとります。
私たちにとって身近な例をあげると二酸化炭素です。
炭酸水に使用されている炭酸ガス(二酸化炭素)の場合、ドライアイス(個体)、液体二酸化炭素(液体)、二酸化炭素(気体)が存在します。
液体と気体の転移が起きる温度、圧力の上限を臨界点といい、
二酸化炭素の場合は、圧力70気圧、温度31℃が臨界点で、臨界点を超えると超臨界状態になります。
超臨界流体は気体の拡散性と液体の溶解性の特性を持つため、
この性質を利用してDECACOはカフェインを抽出し除去しています。
カフェインの除去方法について
では私たちは超臨界二酸化炭素を利用し、どのようにコーヒー豆からカフェインを除去するのかご説明します。
①コーヒー豆に水を含ませます。
②超臨界二酸化炭素を含水したコーヒー豆に接触させ、溶けだしたカフェインを超臨界二酸化炭素に溶解させることによりコーヒー豆からカフェインを除去します。
③圧力を開放すると、超臨界二酸化炭素に溶解したカフェインが析出します。
④コーヒー豆を乾燥させ、デカフェ豆ができます。
このプロセスで使用するのは、水と食品添加用の二酸化炭素です。
そのため人体への影響はなく安全にDECACOはカフェインを除去しています。
そしてデカフェ豆は焙煎、粉砕、抽出されデカフェコーヒーになります。
私たちはこの技術を広く伝えていくとともに、
日本国内で処理された安心・安全なデカフェコーヒーをたくさんの方に味わっていただきたいと思っています。
超臨界技術についてもっと詳しく知りたい方は、
ぜひ超臨界技術センターのHPにお問い合わせください。
次のブログでは温度と圧力の関係ついての身近な例をご紹介します!
以上、豆知識でした。